片玉日記

10万人に1人!精巣腫瘍を摘出して片玉に至るまでを綴ります

検査結果とお金のことと

前回のまとめ

右の睾丸が大きくてかたいと思ったら癌だったでござる。

えっこんな簡単にとれちゃうんですか!?

 

◆ 退院から検査結果

                                   

10/23(月)に手術を受けて10/26(木)に退院。金曜日から働けそうだったけど、大事をみて10/30(月)から仕事復帰することに。

休んだ5日間は有給で処理。

 

社内でまだ説明できていない人に片玉デビューしたことをお伝えする。

男性陣は笑ってくれたり興味深々だったりファニーな感じだが

女性陣には気を遣う遣う。

 

女性「なんの手術したんですか?」

 

片玉「おのこたれば双玉をもてり。うち一つが無くなりてわびし。あなかしこ。」(遠い目)

 

女性「いとをかし。」

 

そうこうする内に11/1になり、病院で検査。

今後の治療方針は検査結果次第。

わかり次第病院から電話が来るのでそれまでは普通に仕事。

 

担当医から電話で検査結果を受ける。

 

ステージ1、腫瘍はセミノーマだよ!

1コースだけ化学療法をやって、体内に残っているであろうガン細胞をやっつけたい

から、MAX1週間入院よろ!

 

との事。

 

セミノーマというのは腫瘍の種類で、非セミノーマと別れるそう。

セミノーマの方が転移しやすく、対応がまた変わってくるらしい。

 

…化学療法で入院すか!?

てっきり経過観察で次は来年の診察だと思っていたので少しショックを受ける。

しかし調べたところ、再発率をグッと抑えるという目的で化学療法をやっといた方がいいということなので納得。

 

11/21から5日間ほど有給をまたもらうことにする。

 

◆ 化学療法スタート!

                                   

入院が始まり、吸い込まれるように相部屋へ。

個室が良かったぜ!

 

11/21に点滴で抗がん剤を投与し、残る日程は副作用の経過観察になるとの事。

数日病院で様子をみて、体調がよさそうなら退院することに。

 

投与するのは「カルボプラチン」という抗がん剤で、金属のプラチナからなる化合物らしい。がん細胞のDNAと結びついて増殖をストップさせ死滅させる流れ。

 

1コースというのは投与してから21日間のひとまとまりを指し、発生する副作用については期間中で現れる症状が移り変わるそう。

投与後

 1週間以内:吐き気、食欲不振

 2~3週間:骨髄抑制(白血球、赤血球の減少)

       ※免疫が落ち、貧血になりやすくなる、血が止まりにくくなる。

 3週間~ :頭髪の脱毛

 

脱毛!?

確かに以前「世は大脱毛時代!」などと謳っていたけど、頭皮までツルツルなのは流石に目指している先がどこなのか分からなくなってしまうぜ!

 

まぁ個人差があるみたいなので、抜けないことを期待しつつ、抜けても笑い話にもなるからええか、みたいなところでここはひとつ。

 

投与当日。食欲に特に変化なし。楽勝やん!というムード。

 

2日目。胃がムカムカし始める。吐き気まではいかないが食欲がなくなり始める。

忍者の小学校に通っていた時「お残しは許しまへんで!」と食堂のおばちゃんに言われ  て育ってきた世代なので、気合で完食。

 

3日目。とうとう食べきれず。おばちゃんごめん。あったかいお米とかが特にきつい。

売店ウィダーインゼリーを買って飲んでしまう。あとマシンガンのようにゲップが出る。食欲以外は問題ないんだけども。

 

4日目。体は元気なので退院することに。昨日よりは食欲は改善傾向。冷たいものが食べたい。家でそうめんを食べる。うますぎ。冷たい麺類はいけるっぽい。ゲップは発射頻度が少し減った。

 

5日目以降については食欲以外に特に問題なし。

1週間もすると食欲が戻り、いつもどおり食べられるところまで回復。

 

脱毛云々はまだまだ先なのでとりあえずここまで。

 

◆ お金のこと(わかっている範囲で)

                                   

出て行ったお金

 精巣摘出手術・入院(4日) … 10万円くらい

 抗がん剤治療費 … 7万円くらい

 通院費・検査など … 3万円くらい

 

保険で帰ってきた金額

 60歳まで積み立ての医療保険 … 手術約23万+入院費4万

 

パッと見てトントン+αな感じですが、積み立て故に満期で帰ってくる金額にもよるので何とも言えない風味。

 

長期入院になったときに真価を発揮する契約内容だけど、長期入院せざるを得ない病気にならないに越したことはないし、なんとも言えないですね。

 

次回に続く(と思う)